妻に贈る言葉

結婚記念日・・・

結婚した日は初夏のいい天気の日だったね。
親友カップルが披露宴の司会を務めてくれた。
新婚旅行は仕事の都合もあって南紀の方に２泊しただけ・・・
２人でペアで買ったＴシャツを着て行った。
おまえはキラキラ輝いていた。

子供が欲しかったけど、なかなか出来なかった。
決まったように３ヶ月を過ぎたら流産してしまう。
初めての流産は２人して泣き明かした。
周りから「仲が良すぎると子供が出来にくい」って言われた。
犬を飼うようになった。
名前は「プチ」。白くてかわいい雑種犬。
１５年ほど私たちの家族だった。
小さな借家で２人と１匹の生活・・・
やっぱり、おまえはキラキラしてた。

長女ができ、６年後に次女ができた。
４人でよく郊外に遊びに行ったよね。
次女が２歳の頃からキャンプは毎年の行事みたいになった。
山に行った。海に行った。
キャンプは２年前まで夏の行事だったね。
長女に彼氏ができ、次女も中学に入り少しづつ親離れをしていく。
さみしさ・・・
成長の喜び・・・
そして、キラキラしているおまえ・・・

今、長女が家から旅立とうとしている。
６月２４日が娘の結婚記念日になる予定だ。
お腹には男の子が息づいている。
もう１人娘がいるけど、あらためて感慨無量になる。
今おまえは、娘のお腹に腹帯を巻く手伝いをしている。
毎日のように、娘に料理の手ほどきもしているようだね。
『私以上に幸せになってね・・・』おまえの気持ちだろう。
まぶしいくらいキラキラしているよ！！！

長い長い結婚生活。
これからもまだまだ続く。
よく思ったもんだ。
おまえには私より相応しい男性がいたのじゃないかって・・・
もっと幸せになれたんじゃないかって・・・
それに、私の身勝手にも本当によくついて来てくれた。
本当に苦労の連続・・・
まだまだ続いていく私たちの夫婦生活。
おまえはずっとキラキラしていて欲しい。
いや、私が死ぬまでキラキラ輝き続けて側にいて欲しい。